私は犯罪者になるでしょうか

前の記事で、発達障害と犯罪を結びつけないで欲しい、自分が不安になる……という話を書いた。私はこれは昔からの不安で、こういうことがあると結構来てしまう。
デパスではおさまらず、メンクリに行った。

でも、言いにくいなあ。でも、聞きたいしなあ。
私「先生、質問があるんですけど」
医「はい」
私「あのう……ああいう事件があるといっつも考えてしまうんですが……あの犯人て本当に発達障害なんでしょうか」
医「それは分かりませんねえ。私はあの事件を起こした人を診察したわけでもないし、全然知らない人が発達障害かは分からないですよ」
それはしごくごもっともでございます。
私「そうですね。えーと、本当にお聞きしたいのはあの犯人のことではなくて、私のことです」
医「はい」
私「私もその、なんていうのか、怒りの沸点が低いところとか…」
医「はい」
(私の心の声:「はい」かい! フォローはないのかい!)
私「衝動性が抑えられないところとか」
医「はい」
(私の心の声:これも「はい」なのか! 追い打ちかけないで欲しいんですけど!)
私「つまり、私もそういうところがあるわけで。私もああいう犯罪を起こしたりとか……しないでしょうか」
預言者じゃあるまいし、お医者さんが答えられるはずもないことを聞いてしまった。
しかし先生はあっさりこう答えた。
「あなたは大丈夫ですよ」
は?
医「あの事件については私は知りません。ただ、問題を起こす人というのは、周りを責める傾向があります。あなたのように自分の弱点をしっかり認識してはいません」

私も他人を責めることはある。
だから責める傾向を基準にするなら私だって危ないぞと思わなくはないのだけれど。

でも、お医者さんにあなたは大丈夫と言ってもらって、ほっとした。
本当かどうかは分からないけれど、ほっとした。

先生、ありがとうございます。
こういうところがやっぱりお医者さんはすごいなあ。

先生、誤解しそうになりましたよ!

例年この時期は調子を崩すのだけれど、今年も調子が悪い。
それでメンクリを受診した際に、「まだしばらく調子悪いと思うんですけど、どうしたらいいか分かりません…」と愚痴った。
「先生、どうしたらいいですか」と尋ねてみると、先生はこう言った。

「飲みに行っちゃう?」

先生、まぎらわしい言い方しないでください。
てっきり飲みに誘われたのかと誤解するところでした…。
かろうじて2秒ぐらい考えて、「お医者さんが患者を飲みに誘うわけがない」という当然の常識に思い至った。
なんだ、飲みに行ったら?飲みに行っちゃえば?と言っているのね。ぎりぎり気が付いて良かった。
「行きます! いつですか? 今夜でも行けますよ!」なんて答えてたら超恥ずかしかっただろう。

しかし私はこの先生とは当然、診察の場でしか会ったことがないのだけれど、こういう誤解(?)をしてみて、きっとこの先生と飲んだら美味しく飲めるだろうなあと思った。
それともお医者さんは診察で見せる顔と飲みに行って見せる顔というのは全然違うのかな。

ほんとに誘われたわけではなくて、ちょっと残念。

犯罪と発達障害を結びつけないでください

凶悪な、あるいは理解しがたい事件があると言われる「被疑者は発達障害」。
これ、ほんとやめて欲しい。

発達障害があったら犯罪者になるわけではない。定型発達だって凶悪な事件は起こすだろう。というかむしろ、ルールを守る発達障害者は犯罪からは遠いところにあるような気さえするのに。

でも、大学時代に「法定犯と自然犯」という概念を習ったときのことだ。
自然犯というのは殺人や強盗や放火のように法律がなくても当然に悪い行為、法定犯というのはスピード違反みたいに法律があって初めて処罰される行為と習った(正確ではないかも。大昔のことなので)。
授業後、クラスメートに「だけど殺人だって放火だって、法律があるから犯罪なんだよね」と言うと、そのクラスメートは「え! それはどう考えも法律以前の問題でしょ!」と答えた。
そうなのか、と思った。そしてその時(自分が発達障害だなどということは全く知らない頃だったが)自分は道徳観念に乏しいのかもしれないと思った。だから、私は道徳という常識で分からない分、ルールや法律を理解して守らないとはみ出てしまう、と。
まだ大学生の頃だったが、そう思ったことをはっきり覚えている。

私の道徳観念は緩いのだろうか。倫理観に乏しいのだろうか。

私は法律はきちんと守ると思う。だから犯罪者にはならないと思うのだけれど……。
時々、不安になる。そしてこういう事件で「発達障害」の言葉が出るたびに、自分だって何をしてしまうのか分からないと怖くなる。

こういう事件があるたびに「発達障害」という言葉と結びつけるのは、ほんとにやめて欲しいと思う。
社会の偏見とかそういうのもあるけれど、それよりも自分が普段押さえつけている自分自身に対する不安が蘇るからだ。

睡眠時間の長さ

睡眠検査で8時間20分も寝てしまったという話を書いたが、私は普段から睡眠時間は長い。
この歳で、いまだに平日でも7時間は寝たい。これも会社員をしている関係上7時間で何とか我慢しているけれど、週末であれば9時間10時間と寝てしまい、それでもお昼寝を2時間ぐらいして、また夜普通に寝られるというのは普通だ。お昼寝も、朝寝・午後寝・夕寝とすることもある(2歳児でもここまで寝ないかもしれない)。平日の夜も仕事から帰ってきてご飯食べてお風呂入ってメールチェックしていると11時ぐらいになってしまうというだけで、早く用事が片付いていたりすると9時ぐらいにふわーっと眠くなってくることがあり、これで寝てしまえば翌朝7時までぐっすり……あ、これも10時間パターンだ。
(結婚していたころ、元旦那に「よく寝るね」と呆れられ、私としては「週末ぐらいゆっくり寝かせてよ」と思っていたのだけれど、やはり標準からすれば私の睡眠時間は長いのだろう。それでも今好きなだけ寝られるのは離婚して良かったと思う数知れない自由さの中の大きな一つだ)
私は睡眠検査を受けるぐらいの睡眠障害を抱えているのだけれど、これで睡眠障害って、誰も信じてくれないだろうな。そしてお医者さんも匙を投げるわけだな。といってもこの程度では過眠とまではいえまい。

昔は自分の睡眠時間の長さを気にしたこともあった。睡眠時間が短くて済む人は人生得してるなと羨ましく思ったこともあった。短時間睡眠を試したこともある。
ダメだった。

だけど、何でも発達障害のせいにするのもどうかとは思うけれど、これは私の発達障害と関係していると思っている。
私の脳は普通の人に交じって普通の人の基準で働いているだけで、混乱して疲労困憊しているのだ。休養が必要なのだ。
だから寝たいなら寝ればいいよね、と思っている。

今夜も早く寝よう。

睡眠検査の結果

先月受けた睡眠検査の結果を聞きに行ってきた。
まあたぶん、何の異常もないだろうなと思っていた。多少睡眠に問題を抱えていたとはいえ、私が睡眠に問題を抱えるのは体の異常ではなくてストレスがかかっているときだ。
だけどまあ、私がそういったところで本人の言うことなんてお医者さんには何の説得力もない。(←常々これは変な話だと思っているのだけれど。だって、そりゃ専門的なことはお医者さんでないと分からないかもしれないけれど、自分の本質的な部分とか自分基準での異常とかは本人が一番分かるという場合もあるはずなのだから)
で、しょうがなく(?)受けにいった睡眠検査だった。

名前を呼ばれて診察室に入る。異常なんてないよなと思っているので緊張もしない。
「あゆみさん、今日は先日の検査の結果ですね」と私を見たお医者さんの顔……も全然緊張していない。

「あゆみさん、これこの前の結果です。説明しますけど、結論から申し上げますと、無呼吸とか異常は何もありませんでした」
やっぱりなーという顔をしてしまったが、お医者さんもそんなんで来るなよなーと思ってたかもしれない。

それでも、一応説明してくれた。
医「まず、これが検査時間です。9時間ですね」
私「えっ、私、9時間も寝ていたんですか!」
医「いえ、これは検査時間ですから。眠っている前後の時間も入ってます。眠っていた時間は次のこれ、500分ですね」
私「そうですか」
9時間も寝ていたわけじゃないんだなとほっとしたが、500÷60…うわ、8時間20分! 9時間と大して変わらないよ! 8時間20分も寝て、朝には技師の人に起こされるまで寝てて、睡眠障害とかどの口が言うんだよ!
医「これが無呼吸と低呼吸の回数です」
医師が指さす箇所を見ると、1.1と書いてある。
私「無呼吸、あったんですね」
とむしろほっとしていってみた。検査、無駄ではなかった?
医「いえ、5回までは正常範囲です。低呼吸まで入れれば誰にでもある程度ありますから。1.1というのは非常に少ないです」
私「そうですか……」
医「で、脳波はこうなっています。前半は少し眠りが浅い時間帯もありますが、慣れない環境で寝ればこれは当然です」
私「寝付くのにすごく苦労した覚えがあるんですけど」
医「11分です。早い方ですよ」
私「…せ、先生、この赤い太い線は何ですか? 異常ですか?」
医「レム睡眠です。綺麗にレム睡眠取れてますね」

私の睡眠には本当に何の問題もなかったようだ。見事なお墨付きをもらってしまった。
というか、私も絶対体の問題じゃないと思ってて、メンクリの先生にもそう言ったんだけどなー。
でもまあいい、これでメンクリの先生には「先生がおっしゃったとおり検査受けて来ましたけど、何の問題もなかったんで、ストレスなら先生の守備範囲です。逃げずにしっかり治療してください」って詰めて来よう!
でも睡眠の方の先生には、混んでるクリニックでベッドの数も限られているのに、医療資源の無駄遣いしてごめんなさい、です。

睡眠の方の先生には最後にこう言われた。
「まああゆみさんも、向こうの(メンクリの)お医者さんに勧められて来られたわけですもんね」
これは、「だから医療資源を無駄遣いしたとしてもあゆみさんは悪くないですよ」と解釈した。
プロフィール

あゆみ

Author:あゆみ
大人の(成人)発達障害です。「発達障害のわたしのこころの声」(学研)の著者です。
本には書けなかったこと、本を出してからの日々を綴っています。
会社員と一人暮らしが出来ていているのに、発達障害は確かなようです(診断済み)。



発達障害のわたしのこころの声 (ヒューマンケアブックス)

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