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過頑張り

おそめの夏休みを取ってパワースポットに旅行に行ってきた。
ここは世界遺産に登録されてから人気急上昇中のスポットだ。
私が見てみたい~と思った自然も、たくさんのツアーが出ている。

で。てっきり思ったわけだ。勝手に勘違いしたわけだ。
こんなのは観光客向けのツアースポットなんだから、自然の中を歩くといってもハイキングレベルだろうと。
尾瀬みたいな感じかなーと。

忙しさにかまけてリサーチをしなかったのも敗因だった。
ハイキングだとしても少しは体力作っておこうとジムには通ったけれど、せいぜい数キロを歩いたり走ったりというレベルだった。

なんと、実際のその目的地は……。
朝6時過ぎに登山口を出発してその登山口に戻ってきたのは夕方5時半。所要時間11時間超。全行程22キロ。標高差700m。
そしてそして、ハイキングコースどころか最後の2キロ半(往復同じ道を通るので計5キロ)は岩場と獣道だわ!(←初心者の目にはこう見えた)
しかも雨の多い島なので足元は悪い。

私は体力がない。働く体力等はあると思うけれど、筋力がない。そのためちょっとした運動ですぐ筋肉痛になる。それも並大抵ではなく、1週間ぐらい続くことは珍しくない。
前の会社では年に1回高層ビルからの避難訓練があり、ビルの非常階段を実際に下りるという訓練があった。
会社の人達と参加すると大体みんな「疲れたねー」とか「膝が笑ってる」とか言うわりにはせいぜい3日もすればけろっとしているのに、私だけ1週間もよろよろ歩いているのは恥ずかしかったものだ。

というわけで、この登山ももはや前半で「これはまずい」と思った。
中盤にさしかかるころには「こりゃ私にはついていかれないんじゃないか」と思ったのだけれど、そのときはすでにリタイアポイントを過ぎてしまっていた。この先でついていかれなければ他の人に迷惑をかけるだけだ。
私は「迷惑をかける」ことを極度に恐れる。
なので、必死で歩いた。
はい、もう、文字通り必死でしたよ。
あんな急斜面の岩場を松の根をつかみながらリュックを背負って「滑るから気をつけてくださいねー」なんて脅かされながら、とにかく遅れないように、転落の恐怖と戦って疲労困憊している脚を送り出す。
疲れてくると見えてる障害物にもつまずくんだよね、なんて分かっているのに見えている障害物に躓く。
「ここ、頭上注意ね」なんて注意を受けているのに反応しきれずに頭をぶつける。
それでも「迷惑かけられない」と必死で歩いた。

その結果、無事に目的地に到達できて、そして目的地は感動できて楽しかったので良かったし、無事に時間に間に合って下山できたこともありがたいのだけれど……重症の筋肉痛になった。
もう、こんなところに筋肉があったのかと驚くような場所まで痛い。
疲れていて早寝したのに、熟睡しているはずなのに、寝がえりを打とうとするたびに痛さで目が覚める。
畳からは立ち上がれない。
出先のトイレが和式だと入れない。
歩いているときから足の小指が痛いと思っていたのだけれど、確認したら両側とも水膨れ、片方は破れていた。擦り傷もあった。足の親指は両側とも内出血で紫になっている。なおこのトレッキングシューズは履き慣れていて、普段そんなことにはならない。

よく発達障害のある人は、過集中の傾向があると言う。
私のこれは名付けて「過頑張り」
人には「そこまで頑張らなくても」と言われる。
だけど、どこで手を抜いていいのか、どこでギブアップしていいのか、どこまで人に迷惑をかけても許されるのか、分からないんだよね。
人に迷惑をかけるぐらいなら、筋肉痛を我慢した方がいいなあ。
しかし痛い。

さて、この目的地がどこだったか、正解はお分かりでしょうか?
行く予定のある方は、ハイキングレベルだなんて舐めてかからずに、きちんと体力づくりをしてから行かれることをお勧めします。
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・・・それはキツかったでしょうねぇ

こんにちは。

読ませていただきながら、まるで自分がその場にいるかのように感じて「それは大変だったろうなぁ・・・」となりました。

私はど田舎、周囲は山だらけの環境に住んでいます。
でも山好きな人からすれば恵まれたところにいながら、本格的な登山と名の付くものは、中学生のときの集団登山で1回だけです。
そのときは確か3,000m近い山に登ったのですが、空気が薄くて、頂上に着く頃には息が切れて苦しくて死ぬかと(ほんとに)思いました。

30代のとき、ふと気が向いて近くの山へ気軽にトレッキングのつもりで1人出かけました。
「ここはそんなに標高高くないから大丈夫だろう」と思って、足元はスニーカーで。
しかし・・・今回のあゆみ様同様、私もなめ過ぎてました。
上るのがキツかったのはもちろんなんですが、ようやく頂上へとたどり着き「空気がおいしいなぁ」とのんきに思いながらふと、来た道(=下りる道)を見下ろした瞬間・・・真っ青になりました。「こんなに急こう配だったんかー!!」

かくして私は、手すり代わりに設置されていたロープにしがみつき、半泣きになりながら必死で文字通り「滑り降りる」ハメになりました(他の登山客には笑われました)。
あとで調べたら、そこそこの標高でしたよ・・・下調べってほんと大事ですよねぇ。

以上、恥ずかしい私の思い出話でした。

それでは。


大体は

まあ…町に住んでいると大体が平たんな場所にいるわけですから、坂道というだけできついですよね。アスファルトを歩くのに慣れているのに、でこぼこな山道を歩け、というだけで疲れると思います。
 爪がはがれるとか水膨れになるとか、割と山道になれていなくて、厚手の靴下を履かず、街歩き用のトレッキングシューズで行ったのなら、ありがちだと思いました。アスレチックみたいな感じに手足を使って登るような場所なら、その装備ではきついでしょう、お疲れさまでした。

 日本の山道は急こう配が多いのと、水場がすぐそばにあったりして、動きにくい場所が多いので、お休みの日に一日だけ…という感じだと、あゆみさんと同じような結果に終わる人は少なくないと思います。
つまり…これは発達障害が問題になって起きているというよりは、不慣れな場所へ準備不足でチャレンジしたことによる結果だと思います。一緒に出掛けた人がいて、足の状態を比べられる…ということがないのなら、わからないでしょうけど。
 バスでたどり着けるような、お寺神社系のパワースポットのほうが、体には楽かもしれませんね。

Re: ・・・それはキツかったでしょうねぇ

>明日香さん

こんにちは。
私だけでなくて安心しました~それに自然環境豊かな環境に暮らしていたら自然体で登山とかできるのかと思っていましたが、そんなわけでもないんですね。

山をなめちゃいかんですよね。
それでも30代の体力で何とか乗り切れたのかも? 今回の登山でも私はひーひーしてましたが、行き来する人達の中にはスニーカーにキュロットの若い女の子とかいて、びっくりしました。それでも私よりペース早いんですから。
私も富士登山をしたのは20代の頃で、その時もひぃひぃしましたが今回よりは無理がきいたように思います。

坂は上りより下りが怖いですよね。私は上っている最中から「この道下るんですか」とガイドさんに尋ねて、「そうですよ」との無情な返事(?)にびびってました。
お互い、無事でよかったです。これを経験に、もしまた機会があったらきちんと下調べして(こんなに下調べが簡単な世の中ですから)、準備して、必要な装備は整えていきたいですね。

Re: 大体は

> まこさん

こんにちは。コメントありがとうございます。

趣旨が分かりにくかったようですみません。
内出血とか水膨れとか、そんなのは発達障害と関係ないと思います。そうではなくて、そういうときに「痛い」「少しゆっくり歩いてもいいですか」「休ませてください」と言えないこと、です。
今回のツアーの構成は登山客7人(とガイドさん1人)の構成で、目的地までたどり着いたのは4人です。リタイアした3人のうち2人は「疲れた」「もう無理です」と早めに自分の状態を把握していました。あと1人も途中で疲れてくると前の人との間が空いても勝手にペースを落としていました。そういうSOSの表現が出来ないんです。水膨れなんてちょっと止まってバンドエード貼れればそれだけでかなり楽になるのに。

そして言いたいのは、ここでは登山を例に挙げていますが、こういう自己管理や助けを求めることの下手さが二次障害につながりやすいのではないかということです。過大なストレスがかかっても、こなしきれない仕事が割り振られても「無理です」「できません」「期限を延ばしてください」と言えません。出来ないのは自分の努力が足りないから、頑張らなくては、迷惑かけてはいけない、痛いのなんて我慢しないといけない……そういう思考回路があるのは、よく発達障害の「真面目さ」という言葉で語られる性質の負の部分だと思います。

しかし責任転嫁するわけではありませんが、7人中目的地にたどり着いたのは4人、しかもその4人のうち2人はそこそこ山歩きをする人たち。もう一人は体を使う仕事だそうで身体能力には自信ありそうな人でした。たどり着けなかった3人は初心者。こうなると「初心者でも大丈夫」というツアー会社の宣伝文句もいかがなものかと思います。

そしておっしゃるとおり、次回のパワースポットは神社に行ってきます。これは難易度確認済み、全3時間のコースなので大丈夫なはずです。
でも不思議なことに登山はこりごりと思っているわけでもなくて、ただ次にもし登る機会があれば、十分に準備してから行かないとねと思います。
プロフィール

あゆみ

Author:あゆみ
大人の(成人)発達障害です。「発達障害のわたしのこころの声」(学研)の著者です。
本には書けなかったこと、本を出してからの日々を綴っています。
会社員と一人暮らしが出来ていているのに、発達障害は確かなようです(診断済み)。



発達障害のわたしのこころの声 (ヒューマンケアブックス)

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