FC2ブログ

聴覚過敏が役に立つ

私の聴覚過敏は、聴力自体が良いというよりは雑音を排除できないというフィルタリングの問題のようだ。耳が良いというわけではないのに、周りの雑音ばかり拾ってしまって肝心の人の話が聞きとれなかったりする。

登山に行ってきた。
これについてはなんとももはや自分の思い違いで大変な目にあったのだけれど、それは別記事で。
ツアーで行ったので、私を入れて4人の登山客にガイドさんが一人ついた。
自然豊かな山の中を歩いていたときのことだ。
ガイドさんが「あ、珍しい。今、○○(鳥の名前)が鳴きましたね。笛みたいな綺麗な声でしょう」と言った。
あー、今鳴いてたあの鳥か。確かにひゅー⤴って笛みたいだったな。
と思ったのだけれど、他の3人が口々に「えー、鳥なんて鳴いてました?」「聞こえなかった」「あ、聞き逃しちゃいました」と言った。
いやいやいやいや。聞こえてるって。だって私だって別に耳が良いわけじゃないけれど、はっきり聞こえたもん。たった今じゃん。

そう思って、はたと気づいた。
おそらく聴覚過敏がないであろう他の3人にとっては、鳥の声は「聞かないでいい音」として排除されてしまっていたのではないだろうか?
だから、耳には届いていても、脳には到達しなかったのではないだろうか。

しばらくして、ガイドさんが「あ、今度はXXが鳴きましたね」と言った。
私が「今のがXXなんですねー」と言うと、他の3人はやはりまたよく分からなかったようだった。

ふーん。
定型発達の脳が「不要な音」として排除してしまう音の中に、ああいう綺麗な鳥のさえずりが含まれているのなら。
そういう音を排除しない私の脳も、悪くないかもしれないな。

しかし、「今鳴いてたじゃん!」というような、それも耳を澄まさないと聞こえないような小さな鳴き声ではないのに、むしろ静かな山の中で響いているのに、ああも見事に排除してしまう定型の脳ってどうなっているんだろうと不思議に思う。
「足元に気を取られていて」とか言うのだけれど、足元確かめてたって耳は別でしょ。勝手に聞こえてくるでしょ。それとも耳で足元確かめてるのかい。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

あゆみ

Author:あゆみ
大人の(成人)発達障害です。「発達障害のわたしのこころの声」(学研)の著者です。
本には書けなかったこと、本を出してからの日々を綴っています。
会社員と一人暮らしが出来ていているのに、発達障害は確かなようです(診断済み)。



発達障害のわたしのこころの声 (ヒューマンケアブックス)

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
最新コメント
広告


にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 成人発達障害へ
にほんブログ村
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR