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先生の「絶対」

先日、メンタルクリニックを受診した際に大泣きして支離滅裂なことを訴えて時間を喰ってお医者さんに大迷惑をかけたという記事は以前書いた。
その次に受診した時には、びくびくしていた。もう、来るなと言われるんじゃないか。

理屈では、お医者さんには法律上応召義務(正当な理由なくして患者の診察を拒んではいけないという義務)があるということは知っている。でも、そういう問題ではない。来るなと言われたら、あるいは露骨に迷惑がられたら、やっぱり行かれなくなるだろう。(お薬は必要だけれども、そこは都内なので、お薬の処方だけでいえば転院先はいくらでもある)

とりあえず、診察開始時に「前回はすみませんでした」と言ってみた。
先生は普通に「いえいえ」と言って「調子はどうですか」と通常の診察モードだった。
私はドキドキしていたのだけれど先生は普通で、しかも「夏休みはどうするんですか」とか、むしろ硬直している私に雑談めいたものを振ってくれたりもした。
そりゃ、精神科医、いちいち患者が泣いたからといって診察拒んだりしないよね……。

そう思ってはみたのだけれど、そこは直球勝負な私のこと、不安は正面から解消したい。
診察の終わりにストレートに尋ねた。
「先生、あのう、前回あんなだったので……。もう来るなって言われたらどうしようって思って……」

先生は一瞬の間も置かずに、あっさりとこう答えた。
「それは絶対にない。そんなことは絶対にないから」

「絶対」なんて言葉、大人になったらそうそう使える言葉ではない。絶対という言葉は結構重い。
もちろん先生にとってちゃんと重い意味のある言葉かどうかは私には分からないけれど、長らく耳にしたことのない「絶対」という言葉を聞いて、また泣きそうになった。

そして、安心した。ふわっと心が温かくなるぐらい、安心した。

先生……もしかして、先生は、すごい名医ですね?
と思うのだけれど、こう言ったらおそらく失礼なのだろうという気はするので、黙っておくことにしようと思う。
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プロフィール

あゆみ

Author:あゆみ
大人の(成人)発達障害です。「発達障害のわたしのこころの声」(学研)の著者です。
本には書けなかったこと、本を出してからの日々を綴っています。
会社員と一人暮らしが出来ていているのに、発達障害は確かなようです(診断済み)。



発達障害のわたしのこころの声 (ヒューマンケアブックス)

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