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犯罪と発達障害を結びつけないでください

凶悪な、あるいは理解しがたい事件があると言われる「被疑者は発達障害」。
これ、ほんとやめて欲しい。

発達障害があったら犯罪者になるわけではない。定型発達だって凶悪な事件は起こすだろう。というかむしろ、ルールを守る発達障害者は犯罪からは遠いところにあるような気さえするのに。

でも、大学時代に「法定犯と自然犯」という概念を習ったときのことだ。
自然犯というのは殺人や強盗や放火のように法律がなくても当然に悪い行為、法定犯というのはスピード違反みたいに法律があって初めて処罰される行為と習った(正確ではないかも。大昔のことなので)。
授業後、クラスメートに「だけど殺人だって放火だって、法律があるから犯罪なんだよね」と言うと、そのクラスメートは「え! それはどう考えも法律以前の問題でしょ!」と答えた。
そうなのか、と思った。そしてその時(自分が発達障害だなどということは全く知らない頃だったが)自分は道徳観念に乏しいのかもしれないと思った。だから、私は道徳という常識で分からない分、ルールや法律を理解して守らないとはみ出てしまう、と。
まだ大学生の頃だったが、そう思ったことをはっきり覚えている。

私の道徳観念は緩いのだろうか。倫理観に乏しいのだろうか。

私は法律はきちんと守ると思う。だから犯罪者にはならないと思うのだけれど……。
時々、不安になる。そしてこういう事件で「発達障害」の言葉が出るたびに、自分だって何をしてしまうのか分からないと怖くなる。

こういう事件があるたびに「発達障害」という言葉と結びつけるのは、ほんとにやめて欲しいと思う。
社会の偏見とかそういうのもあるけれど、それよりも自分が普段押さえつけている自分自身に対する不安が蘇るからだ。
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プロフィール

あゆみ

Author:あゆみ
大人の(成人)発達障害です。「発達障害のわたしのこころの声」(学研)の著者です。
本には書けなかったこと、本を出してからの日々を綴っています。
会社員と一人暮らしが出来ていているのに、発達障害は確かなようです(診断済み)。



発達障害のわたしのこころの声 (ヒューマンケアブックス)

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