今時こんなお医者さんが……

時々、人と話していて聞こえにくいなと漠然と感じることがあった。
今の仕事は英語が多いので、日本語では推測で補えることも英語だと(もともと相当部分を推測で補っているので)聞こえが悪くなるのは非常に困る。
健診に行った際の聴力検査で「右の低い音がよく聞こえてませんね」と言われた。
左はぎりぎり正常の下限だそうだ。

で、耳鼻科に行ってきた。
適当に家から一番近いところを選んでいってきたのだけれど、すごかった。
都内一等地の大通り沿い。ビルに立派な看板が出ている。
なのに、入り口を見ると「これが入り口?」と迷うような入り口だった。なんというか、場末の焼き鳥屋の裏口みたいというのだろうか。
ためらいながら開けてみると、その場が即受付。
そしてその受付の人と50cmぐらいのところにお医者さんが座っている。
うーん、なんというのか、16平米ぐらいの築40年ぐらいのワンルームマンションを想像してほしい・・・
そこに、待合室というか待つスペースと受付と診察室というか診察スペースがぐちゃっと入っている。待合スペースの椅子も何十年使ってるんだというような骨とう品。
間違ったとこきちゃったなーと思いながら、しょうがないので受付をして呼ばれるのを待ち、診察になった。
ま、耳鼻科なのでプライバシーは必要ないのかもしれないけど、そんな状況なのでもちろん他人の診察は丸見え丸聞こえ。

「健診で右耳の低い音が聞こえてないと言われたので」と言うと、お医者さんは「え? 何?」と。
この医者の方が私より絶対聞こえてないと思いながら、声を大きくして繰り返す。
「ああ、そう。じゃあ音の検査するからね」とぞんざいな口調とぞんざいなてつきで両耳聴力検査と加圧検査をする。

医者「鼻水出ない?」
私「出ません」
医者「鼻水出ないの?」
私「出ません!」
医者「めまいは?」
私「ありません」
医者「めまいしないの?」
私「しません!」
いらつく。頭悪いんじゃないの、このお医者さん。

私としては、年齢的なものかな、しょうがないのかな、年齢的なものだとすると治療は難しいのかもしれないし、でも補聴器も嫌だなあと思っていた。
診断は中耳炎。
は?

加齢だと治療方法がないから? 中耳炎てことで診察通わせて患者確保しようとしてる?
疑った私は「年齢のせいならしょうがないかなとも思ってたんですけど」と言ってみた。
すると。
「今、5種類の音の検査したんだけど、完全に聞こえてるのは2種類だけ。右は確かに低い音が聞こえてないけれど、左も少し高い音が聞きにくくなっていて、聞こえている範囲が左右違ってる。加齢の場合は高い音から聞こえにくくなっていくから、加齢の影響というなら左の方が可能性がある。右は低い音が聞こえてないから、これは中耳炎の可能性が高い」

おお。そうなのか。あの乱暴なてつきとぞんざいな対応で、一応そういうことを判断していたのか。
そして「加齢の場合は高い音から」も、確かにそんなことを聞いたことがある。納得のいく説明だ。

「じゃ、XXとXXという薬を出しておくから」と言われて、その場でお医者さんが机の引き出しから何種類かのお薬を取り出して適当に(?)数えて「2週間分出しておくからね」と言って受付に回す。
最近院内処方はあまり見なくなったけれど、この院内処方はすごすぎるぞ。お薬のこんな乱暴な取り扱いみたことないぞ。

というわけで、一応本物のお医者さんではあるような気はするのだけれど、引き続き受診するかどうかは悩ましいところだ。
まあ、2週間お薬を飲んでみてから考えよう。
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休むのは悪くない

今朝も仕事をしていたのだけれど、デパスを飲んでも心臓バクバクが止まらず、今日は仕事はしないと決めて1日過ごした。

少し出かけようと思って、外に出た。
電車に乗ると席が空いていたので座った。
・・・寝た。目が覚めたらどこにいるのか分からないほど(乗り越してはいなかった)熟睡した。乗り換えたら座れたので、そしたらまた寝てしまった。これも目が覚めたらもう降りる駅のドアが開いていたので慌てて降りた。
久しぶりに電車で寝た。こんなに熟睡するんだなあ。そういえば私はもともと乗り物は何でも寝るタチだった。でも最近は通勤電車でも座れても携帯で仕事しているので、そんな余裕がなかった。

家に帰ってきてPCを開けようとしたら猛烈に眠くなってきて、寝に行った。
目が覚めたら6時間経過していた。これ、もはや昼寝じゃないよね…

やっぱり睡眠不足だったな。それでも昨日までがつがつ仕事をしていたのは、やはりアドレナリンとかで体と脳を非常事態にしていたのだろう。でもそれって続けるのは良くない。

昨日までいらついていた中には、バカな上司と効率の悪い部下という問題もあった。
効率の悪い部下については、つい「〇〇の件はまだですか?」「優先度の高いものからやってください」「これ、急ぎって言いましたよね」と言ってしまっていたのだけれど、月曜からは朝にその日の仕事をきちんと話し合うことにしよう。
私の言葉遣いからも想像できるように年齢的にさほど変わらない男性で、社会人としての経験はあるのでつい「これぐらい分かるだろう」と思ってしまいがちなのだけれど、分かってないんだから怒ってもしょうがないよね。
(でもほんとに「これぐらい分かるでしょう」「え、言ったよね」「時間かけるの、そこか?」のレベルなんだけど)

山本五十六の名言に
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」
がある。
「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
 やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」
と続く。
この言葉はずいぶん前に見てから、ずっと意識してきたつもりだ。
意識してきたつもりなんだけど、足りないんだろうな。
1行目は何とかなる。
でも2行目。「任せてやらねば」の部分は、任せるととんでもないことしでかしちゃう人には使えない。
そして3行目。「信頼」できる仕事をしてくれないことにはなあ……。
というわけで、出来ない部下には2行目3行目が難しい。
ま、でもたいていの人には難しいから、1行目だけ有名なのかもしれないね。1行目は上司側の努力で何とかなる範囲だから。

そしてバカな上司は。
上司の方が手の打ちようがないんだよね。
とりあえず、「バカにキレる自分もバカ」と自分を諫めた。
あとは、最低限しかかかわらないようにしよう。
挨拶ぐらいはするにしても、どうせバカからロクな指示が出るはずはないのだから、相談はせずに報告だけしよう。
(今の会社で私の権限はかなり大きいので、実は相談が必要なことはほとんどない。いわば礼儀として相談の形を取っていただけのものが多く、さらにいえばUS側の本社からは「報告しても無駄だから報告も不要」と言われているぐらいだ。さすがにそれは自分のリスクヘッジもあるので報告だけはしておこうと思っているけれど)

眠くなってきた。6時間昼寝したんだけど。
睡眠薬なしで寝られるかも。

数学ギブアップ。出来ないものは出来ない

苦戦していた数学だけれど、棄権することにした。

もう、全然分からない。座っているだけで、何一つ分からない。練習問題を解いてみましょうと言われて全くどれも分からないのは私だけ。苦痛でたまらなかった。

でも、やり始めたことだから。
今度こそやりぬきたい。
分かるようになりたい。
挫折したくない、諦めたくない、投げだしたくない。
苦手を克服したい。
人並みになりたい。

そう思って、コースの終わりまで出席だけでもしようと思っていたのだけれど。
友人にその話をすると、「せっかく習い事するなら楽しいことやったらいいのに」と言われた。

ああ、そうか。
なんか、納得した。そうだよね。

で、やめた。
先週、どきどきしながらさぼった。
今週、あまりどきどきせずに欠席した。
もう、行かないだろう。

また挫折してしまったという悔しさと、もうあの苦痛な時間を耐えなくていいという安心感と。どちらの方が大きいか分からないけど。

アルファベットの確認方法

電話で買い物をした際にあるシリアルナンバーを訊かれたので教えると、オペレーターが「アメリカのA、ロンドンのL、スペインのS、フランスのFでございますね……」のように、アルファベットの聞き間違いがないように単語を使いながら確認してきた。
(ちなみにこれ、今は日本でも一般的だと思うけれど、以前初めて英語でこれを聞いたときには焦った。ただでさえ英語がよくわかってないので、『アップルのA』とか確認され始めると、『なぜここでリンゴの話???』と混乱したものだった)

で、アルファベットの確認を聞いていると、「大阪のO」になった。
おお、なんか急にOはローカルなのね。

そしてUの確認は「ユニオンのUでございますね」
え、なぜ、Uはユニオン?
Uで始まる国……ウクライナとかウズベキスタンとか、あるじゃないの。
マイナーだけど、突然ユニオンよりは分かりやすいのでは?

褒め上手なエージェントにおだてられた

転職のときにお世話になったエージェントに会ってきた。
転職してからのアフターケアも万全(笑)のエージェントだ。

何か困っていることはないかなどの近況を話しているうちに、社内の空席になっているポジションの話になった。
まあ日本の会社でいうなら副社長みたいなものか。

「あゆみさんがなったらいいのに」とエージェントに言われたので、「あはは、私は今の仕事が合ってます」と答えた。
なお、転職の際はいかに自分をアピールするかが決め手になってくるので、私は別にこのエージェントに謙遜や遠慮をしたことはない。今の仕事は自分に合っていると思っているが、これ以上出世したいとは全く思っていない。
また転職エージェントは人の採用が決まったときに紹介手数料をもらう仕組みになっていて、社内での昇格などからは全く手数料は入らない。なのでエージェントにとっては私が昇格しても別に利益はない。
しかしエージェントはさらに押してきた。「どうして? あゆみさんだってこの先まだまだキャリアアップしていくでしょう。専門職のままだと今よりは上がれないけれど、次に行くのなら今の業種はいいと思うけど」と。
「いえ、私はもうキャリアアップしなくていいです。専門職が合っていると思っているので。私はビジネスを引っ張っていくより、ビジネスをサポートする方が向いていると思っています」と、私はきちんと自分の適性を踏まえた上で回答した。

するとエージェントは「あなたは自分の能力を低く考えすぎている。もっといろいろなことが出来るのに」と言うのだ。

うーん……。
出来るか出来ないかと言われれば、そりゃもしかしたら出来るかもしれない。
でも、そこまでやりたくないんだよね。
もちろん会社員なのだから仕事のえり好みはできないし、今だってやりたくない仕事もしているが、それでも少なくとも自分が自信を持てる専門分野で働いていて、それは私にとってとても安心できるフィールドだ。
いろいろな人をまとめあげて、交渉して、ゴールを設定して、モチベーション上げて、成果を出して、なんていう仕事が私に向いているとは思えない。
前の会社で出世しかけたときに手痛い目にあって適応障害になったというのもあるが、やはり私は専門職が合っているのだと思う。


エージェントは「まあ、あと3年か5年かしたら考えが変わるかもしれないから」と言って笑った。
それで私も「それはまあ3年後5年後のことまでは分かりませんよね。もし気が変わったらいいポジション紹介してください」と言って笑っておいた。
別れてから、メールが来た。
「私はあなたはもっといろいろなことが出来ると思う」と。
「プレッシャーをかけるわけじゃないけど」と。

私はもう上に上がりたくない。
上がれと言われてもないのに上がりたくないというのも図々しい気がするけれど、本当にもうこれ以上上に上がりたくない。
これ以上上がるとまたストレスが跳ね上がることが目に見えていて、私にそのレベルのストレスはマネジメントできないだろう。
そして反面、今のポジションは低くもないので、緻密な事務処理も求められない(部下やアシスタントに任せられる)から、私にとって苦手な事務作業によるストレスもほとんどない。(これは前職での左遷中にとてつもないストレスだった)
ある意味、今ぐらいの中間管理職は私にとって過度の人間関係のストレスもなく、過度の事務処理ストレスもなく、ちょうど適当な位置づけなのだ。

それでも。
数多くの人を見てきたであろうエージェントから「もっと上に行ける」「キャリアアップを考えて」と言ってもらったことは、嬉しかった。

しかしこのエージェントが私がもっと上に行けると考える理由の一つは「客観性」なのだそうだ。
この人が言うのには、たいていの人は会社の出来事、特に人間関係をエージェントに話すときに感情的になる。それに対して私は客観的に問題点と改善案を考えるので物事を解決するのに向いていると言う。

……それって、私の共感性の低さから来ているのかな?
もし共感性の低さが客観的な問題解決能力につながるのなら、共感性の低さというのは少なくとも仕事の上では悪いばかりでもないのかもしれない。
プロフィール

あゆみ

Author:あゆみ
大人の(成人)発達障害です。「発達障害のわたしのこころの声」(学研)の著者です。
本には書けなかったこと、本を出してからの日々を綴っています。
会社員と一人暮らしが出来ていているのに、発達障害は確かなようです(診断済み)。



発達障害のわたしのこころの声 (ヒューマンケアブックス)

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