押してダメなら引いてみろ

会社で大口の契約を取りたい先があった。
本社から最優先のプレッシャーをかけられ、バカ上司は必死に交渉をまとめようとしていた。
なお、私はバカ上司バカ上司と言っているけれど、この件に関しては「私には出来ないわ」と思ったぐらいで、本当に頑張っていた。
本社からは期限を切られていて、でもどうしてもまとまらない。先方にも美味しい話なのだけれど、のらりくらりと言質を取らせない。

「明日にはお返事できると思いますが」と言いながら返事がこないこと数回。
その数度目の「明日には返事が出来ると言っています」メールをバカ上司が本社に送ったときのことだ。

本社からはこう戻ってきた。
「もういい。これ以上交渉するな。放置しろ。こんなおいしい話、逃しそうだと思ったら向こうから必死になって食いついてくる」

へー、押してダメなら引いてみな、は万国共通の交渉手段なのね。
そしてこの交渉、直後にまとまった。
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単語の勘違い

会社でバカな上司(日本人)と本社からの出張者(アメリカ人)と話していたときのことだ。
当然こういうときの会話は英語になる。

最近、このバカな上司に絶対使わないことが分かっている資料を作れと言われ、絶対にこんなの使わないと言って使うにはどういう情報が必要かを説明しているのに、「とにかく言った通りに作ってください」と言われて作った。
予想通り、あっさり本社に却下されて使わないことになった。っていうか、当然だよ、あんな馬鹿みたいな資料。

その話になり、私はこの件はかなり激怒していたので、「こんな資料作るためにどれだけの時間を必要としたか分かってますか? 私の時間をもっと有意義に使わせてください」という話をした。
本社の出張者が「ああ、これねえ……」とそのボツ資料をつまみあげたので、私が"What a crap!"と声を荒げた。

すると日本人バカ上司が"...Crap?"と、その単語を知らなかったようで、アメリカ人を向いて尋ねると、アメリカ人が"Poop.(う○こ)"と説明した。

えー!
crapって、うん〇だったんですか!

こういう文脈で吐き捨てるときに使う表現であることは、今まで英語での生活や仕事をした中で知ってはいた。
人が使うのも聞いたし、私はビジネスではまず使わないが、それでもまあ口にしたことがないわけでもない。
だけど、「クズ」ぐらいの意味だと思ってました…。

「こんなクズ!」と言ったつもりが、「こんなクソ!」になってたわけですな。

なんでそんなこと思ったかなあとその後無駄な資料作成の怒りを一瞬忘れて考えたのだけれど、おそらく「スクラップ」と語感が似ているからではないだろうか。
しかも、こういう文脈でしか使わないから、私が勝手に勘違いしてても話的には流れてしまうわけで。
うーん、こんな表現を聞いたのは高校生の頃が最初だろうか。
何十年と勘違いしていたんだなあ。

バカ上司のおかげで、長年間違って覚えていた単語の意味を正しく知ることが出来た。
災い転じて福となす……というほどには釣り合わないけれど。

状況が変われば考えも変わってしまう

前の会社にいた頃、障害者雇用について結構真剣に考えていた。
自分がこんな障害抱えて生きてきたのも何かの意味があるのかもしれない、障害者雇用の方面で何か役に立てることはないだろうか、と。実際社内で手を挙げたこともある。なかなか叶わなかったのだけれど。

転職して、今猛烈に忙しい。
人数的には障害者雇用を考えなくてはいけないのだけれど、人事はまったくやれていない。私が手を挙げれば喜んで回してくれるだろう。
しかし、今私が内心思うのは「今年は雇用率未達成でもまだ大丈夫だよね……この会社のこの状況で障害者働けないよね。周りにそんな余裕ないよね」ということだ。
実際私に余裕がない。
そうすると前職では真面目に考えていたはずだった、というようなことですら、逃げ腰になってしまっているのだから。
障害者雇用、やっぱり大会社でないと難しいのかなあ。

というわけで(?)、今回は別の観点からメンタルクリニックの先生に迫ってみようかと思っている。
「先生、今の勤務先、法定雇用率達成できそうにないんです。労基署から指導入ってつぶれたら困ります(←よほど悪質でない限り普通はないけど)。ですが私が障害者手帳を持てば解決です。先生、雇用先を維持するために障害者手帳申請したいです」

これならどうだろう。
障害者手帳、やっぱりいろいろメリットがあるみたいなので取れるものなら取りたいと思っているのだけれど、過去に先生に希望したときには却下されている。

長時間労働

吐きそうなほど働いている。
外資の時差のせいで、日中日本時間で働き、夜と早朝はアメリカ時間で働いている。猛烈な集中力と持続力で、昼休みもほとんど取らずに大量の仕事をこなしているのだけれど、それでも終わらない。むしろ増える。
インターネットのせいで家でも仕事が出来るので、毎日PCを持ち帰って夜中まで働いている。

私は大人にしては睡眠時間が長い方で、平日でも最低7時間は寝たい。出来れば9時間ぐらい寝たい。
それが睡眠時間も削って働いている。

こんなことが出来る私って、社会にすごく適応してるんじゃ…
本当に障害者なんだろうか…
と思うこともある。

しかしまあ、こういう生活は続けるものではない。
アドレナリンが出すぎるのか、怒りっぽくなる。
自分がこれほど必死になっているのに、なんで周りがこんなにのんびりして危機感がないのかといらつく。
部下が3回同じことを言っても出来ないことに、注意の声も尖る。

そして、心臓がバクバクし始めた。
サイレースは飲んでいるのに眠りが浅く、9時間だって寝たいはずの私が4時間で目が覚める。
仕事の夢を見始めた。

こりゃ、危ない。
いくら仕事自体は面白くても、これは危険信号だ。

今日はのんびりしようと思う。

通訳デビュー!

取引先との会議の通訳をやれと言われてやってきた。

私の英語は本職の通訳レベルからはほど遠いし、もちろん専門的な訓練を受けたこともない。
(なお、「英語話せるなら通訳出来るでしょ」と思う人が世の中多いけれど、本当の通訳というのはすごい訓練をしている。単に英語が話せるぐらいでは通訳というのは務まらない)
まあそれは社内の会議の通訳ぐらいは仕方なくしたこともあるけれど、取引先との重要取引の通訳というのはさすがに初めてだった。

会議の時間を聞くと、さらりと「10時から14時」と言われた。
よ、よじかんのかいぎですか?
とはいえ通訳入りの会議は翻訳の時間がかかるので、通常の倍必要なのはしょうがない。実質二時間か。
でも10時から14時って、お昼ごはんは…(←これ大事)

こちらからは米国の責任者が出席すると言ってあったので、もしかして先方が英語話せる人連れてきてくれないかなと淡い期待をしていたのだけれど、そんな美味しい話があるはずはなかった。
先方3人はばりばり日本語。専門分野の話なので、専門用語だけはカタカナ英語を使っているものが多かったが。

ま、英語を話せないのはヨシとしましょう。ここは日本だ。

だけど、もっと分かりやすい資料を持ってこーい!

既にこちら側から「こういう点について教えて欲しい」とリクエストを出していたようなのだけれど、先方が作ってきた資料の最初に「他社様との取引実績」の紹介があった。
テクニカルな部分は図になっているので、日本語が読めなくても米国側の出席者には意味が分かる。だから、「こういうシステムなんだな」ということは理解できてしまうのだが、「他社事例」という日本語は読めない。
従って米国出席者は「こんなシステム依頼してない。どうしてこんなシステムの説明を持ってきたんだ」と理解できない。
「これは弊社の他社様との実績でございまして」と先方が言うと、「これしか実績がないのか!」と驚く。
「過去の他社との実績のうち、いくつかを例として挙げてくださったとのことです」と伝えると、「どうしてそれが必要なの? 自分は当社への提案を依頼したのに、他社の例を持ってこられても困る」と言う。
それもまあその通り。
というか、当然他社事例の有無なんか尋ねてないんだから、余計な情報持ってくるな。たたでさえ4時間の長丁場なんだぞ。話長引かせるな。

私の通訳は素人なので逐語訳(言ったことを言葉通りに全部伝える)ではなく、ポイントだけを伝える。
つまり例えば「お手元の資料の22ページをご覧ください」と言われたら私は"page 22"と言う。
これでいいのだけれど……それぐらいなら先方も言えるでしょう。ページ数ぐらい英語で言ってよ。
そして長ったらしい説明を長々と切れ目なくするのやめてよ。私が通訳するんだってば。メモ取れないんだから(本職の通訳はメモを取りながらまとまった長さの話を訳せる)そんなに長い説明覚えきれんわ。
もう、適当に先方の話を遮りながら訳した。
2,3回これをされたらどのあたりで区切るか様子をつかんでもいいと思うのだが、先方の担当者は気がきかず、何度でも長々と話を繰り返す。まったくもう。

12時過ぎにハンバーガーとコーラが運び込まれた。
うう、ランチ付きかい。
そのまま会議室でハンバーガーをコーラで流し込み、15分後には会議再開。
結局会議は5時間以上に及んだ。

最後のお見積りだけ英語で出てきた。
項目を確認していた人が「このmoving costって何?」と聞いてきた。
moving cost? なんだ?
と日本語資料を確認すると、旅費交通費。
travel expenseだと説明すると、聞いていた先方は、「すみません、グーグル翻訳で頑張ってみたんですが」と。
客先に出す見積書にグーグル翻訳って…

はぁぁぁ。
それなりに無事に内容は伝えられて良かった。へー、こんなことまで確認するのね、こんな仕組みになっているのね、と面白かった。
でも私は通訳で入ったわけじゃないぞ。こんなの職務内容に入ってないぞ。っていうか、通訳に駆り出されている間に私の本来の仕事は積み重なっていくばかりだ。
プロフィール

あゆみ

Author:あゆみ
大人の(成人)発達障害です。「発達障害のわたしのこころの声」(学研)の著者です。
本には書けなかったこと、本を出してからの日々を綴っています。
会社員と一人暮らしが出来ていているのに、発達障害は確かなようです(診断済み)。



発達障害のわたしのこころの声 (ヒューマンケアブックス)

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