お医者さんには分からないこと

服薬をやめたところ離脱症状がきつかったので、抵抗はあるもののしょうがなくまた服薬を再開している。
メンタルクリニックを受診したときにその話をした。

「こんなに薬に振り回されるなんて、飲みたくないと思っても飲まざるを得ないなんて、屈辱的です」
と言う私に、先生はあっさりと
「まあ屈辱的かどうかは別として、お薬飲んでいる人の大半は好きで飲んでるわけじゃないですよ。みんな我慢して飲んでるんですよ」と、当然のことのように言う。

分からないんだなあ、このお医者さん。
私が向精神薬への抵抗感を口にすることはこれが初めてではないのだけれど、いつも通じない。
それはそうだろうと思う。多剤処方の問題が叫ばれる中、私が飲んでいる薬は種類も量も少量だ(私は薬が異常なほど効くタイプ)
お医者さんからすればこんなの飲んでるうちにも入らないだろうし、副作用というほどの副作用もない。オーバーだなーと思っているかもしれない。

でも、嫌なものは嫌なんだよ。
どうして分かってもらえないのか。
本当の意味では理解できなかったとしても、どうしてもう少し配慮してもらえないのか。
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身辺の清潔維持

障害者手帳の診断書を書いてもらったときに、身辺の清潔維持が「援助があれば出来る」になっていたのがショックだった。
一人暮らしなのだから援助があるはずもなく、つまり私は不潔ということかと。

診察の際に聞いてみた。
「あのう、前回いただいた診断書、身辺の清潔維持が『援助があれば出来る』になっていて、私は今援助はないわけですが、私……不潔ですか? 診察室で臭ってたりしますか?」

ま、臭いですかと問われて普通の人なら臭いですとは言い難いだろうけど、お医者さんならそこは表現はともかく実際のところを答えてくれるだろう。私としてもこんなことは聞きたくないのだけれど、会社員をしている以上尋ねないわけにはいかない。臭いとか汚いとかはやはり困る。

先生は私の一世一代の勇気を振り絞った質問にあっさりと「ああ。あれはまあ申請用に適当なところに〇つけてますから」

えー!!!
そりゃそうじゃないかとは思ってましたけどね。
そしてそれはありがたいんですけどね。

でも、お医者さんがそんな「適当に〇」なんて公言しちゃっていいんですか。
そしてお医者さんの「適当」で申請って通ってしまうんですね。

うーむ。なんか、お医者さんの権力を実感した。

診断書その他

診断書の症状欄に、「知能、記憶、学習及び注意の障害」という欄があり、ここに〇がついていた。

こういっては何だが、私は(数学以外は!)それなりに成績は良かった。
知能の障害のところに〇がつくって……それなりにショックだ。
ちなみに「学習の困難」に〇がついていて、この歳になっても暗記は強い自分的には「そんなはずないんですが」という感じ。
(まあ、学習=暗記、と考えているところがすでに問題かもしれないけれど)
が、よく見てみると、この学習の困難の内容は「その他(相貌認知)」となっていた。
つまり、人の顔が見分けられない、覚えられないというのは、学習の障害なんですね。

そして、現在の生活環境というものもある。
これは「自発的に/適切に出来る」「自発的に/適切に出来るが援助が必要」「援助があればできる」「できない」の段階がある。
私は「自発的に/適切に出来るが援助が必要」「援助があればできる」にいくつか〇がついているのだけれど、単身で、福祉サービスも受けてなくて、援助があれば出来るってどういうことよ。援助のない生活を送っている私は出来ていないということですか。
(先生、身辺の清潔保持に援助があれば出来ると書いてあったのがやや気になってます! 身辺の清潔保持を誰が援助してくれるっていうんですか! できてないですか! 診察室で臭ってたりします???)

「ありがとうございました」が言えるお医者さん

手帳の診断書には現住所の記載欄がある。だから住所を確認されるのは当然ではあるのだけれど。診断書の申請にあたり、受付で診断書の目的と住所を確認された。

受付「あゆみさーん」
呼ばれて受付に行く。この時点で私の名前は待合室に響き渡っている。

受付「診断書は、手帳ですね」
私「手帳と自立支援です」

かなり恥ずかしい。メンタルクリニックで恥ずかしがることもないだろうと思おうとはしても、やはり抵抗はある。

受付「住所の確認をします。住所は〇〇区…」
私「あ、住所は現住所を届けています。記載のものであっています」
受付「(構わず)〇〇町〇丁目〇番〇号〇〇マンション〇号室ですね」
私「……はい」

個人情報もへったくれもあったものじゃない。今やクリニックや病院は患者の名前すら呼び出さず、受付番号で呼ぶところも珍しくないというのに。住んでるマンションの部屋番号まで待合室全員に全部開示かい!
それもメンタルクリニックだぞ。障害者手帳だぞ。自立支援だぞ。普通に考えれば、知られたくない事柄だ。

夜、先生にメールした。
「住所確認が必要なことは分かりますが、もう少し何とかならないものでしょうか。例えば薬局では住所確認の際に読み上げられたことはないのですが」
(薬局では「〇〇区ですか?」の部分だけ尋ねられる。これで大体は用は足りる。修正するときは用紙に記載する)

珍しく先生から返信があった。
「ご指摘の通り、不適切だと思いますので直します」
うんうん。良かった。ああいうふうに言われて気になるのは私だけじゃないと思うよ。(私ほどはっきりと抗議しないだけで)

そして、この先生がえらいのはこの後だ。
「ありがとうございました」とメールは締めくくられていた。

へー。
お医者さんも昭和に比べれば丁寧になった。
でもまあ、こういう場面でお医者さんが「ありがとうございました」と締めくくるとはあまり予期しない。
先生、えらい。

……ま、所詮お医者さんはお医者さんだからね。お礼言えるとか謝れるとか、それだけですごいと思ってしまう。

会社員なら挨拶は必須だ。
お世話になってなくても「お世話になってます」、こいつとは口もききたくないと思っていても「今後とも宜しくお願いします」、こっちが全然悪くなくても「申し訳ございません」、余計なお世話でも「ありがとうございます。恐れ入ります」
お医者さんて、そういうこと習う機会なさそうだもんね。

先生、どうして笑うんですか

診察の際に話が長くなりそうなときには、トピックを書いたメモを渡している。
今回は手帳の話もあり長引きそうだったので、生活については「生活は荒れていますが破綻はしていません」」と簡単にまとめて書いておいた。

先生がそこを読んでぷぷっと笑った。
「先生、そこ、笑うところですか?」と聞いてみると、「いえ、すみません。うまい表現だなと思って。荒れているのはアルコールですか」と聞いてきた。
釈然としないながら「はい、アルコールです。今週も記憶なくしました。2軒目行ったところは覚えているんですが、お手洗いに行って時計をみたら2時で、次に気づいたら家の前でタクシーの運転手さんに起こされていました」と言うと先生がさらに噴き出した。

「あのう、先生。これ、笑いごとじゃないと思うんですけど」

私がそういうと、先生は「もちろんそうです。笑いごとではありません。気をつけてください」と笑いながら言った。

いや、先生。それ全然心こもってませんから。

なんで私が「それは笑いごとじゃない」とお医者さんに言う側なんだろう。逆じゃないか。
この前のカウンセリングの記事でも書いたけれど、どーもお医者さんもカウンセラーも、私と役割が逆転している気がする。
もっとびしびし私を指導してよ。
プロフィール

あゆみ

Author:あゆみ
大人の(成人)発達障害です。「発達障害のわたしのこころの声」(学研)の著者です。
本には書けなかったこと、本を出してからの日々を綴っています。
会社員と一人暮らしが出来ていているのに、発達障害は確かなようです(診断済み)。



発達障害のわたしのこころの声 (ヒューマンケアブックス)

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