このブログを公開しようと思ったわけ

このブログを書き始めて2年半近く、本来ブログというのは公開されているので、今更「公開しようと思ったわけ」というのも変な話なのだけれど、この2年半なるべくアクセスが増えないように工夫していた私が今になって「日本ブログ村」への登録ということをしようと思った理由を書いてみたい。

3年前、学研の担当者と「どんな本を書きたいか」という話をしていたときのことだ。
「できるだけ、明るい本を書きたいです。もちろん苦労や困っていることや苦しいことはたくさんあるんですけど、困ってるんです苦しいんですという本ではなくて、困ってたり苦しんでたりすることはあるけれどそれなりに頑張ってるしちゃんと人生楽しんでますよって伝わるような」と私が言うと、編集者も大賛成してくれた。
それで、なるべくそういう方向で書いたつもりだ。
もちろん大変な部分もあるのは事実なのだけれど、それでも「会社員して自立していて、結婚もして、友達もいて、趣味も充実して、得意分野もある」というのもそれなりに事実だったから。

私はこの時の編集者が私にとても自由に書かせてくれたことに感謝している。ありがたい編集者と楽しんで仕事が出来たと思うし、満足のいく1冊になったと今でも思っている。
それに、私は商業出版というものに憧れがあった。自分の書いた文章が、学研という名の知れた出版社から出版してもらえて、それが書店にあったりアマゾンで買えたりする。これは嬉しい。

ただ、それでも、執筆を始めた当初から不自由さを感じなかったわけではない。私が書いた文章はほぼそのまま本になっているのだけれど、それでも「ほぼ」であって、削られた部分や修正された部分もある。それにやはり紙媒体、出版物というメディアを考えれば一度世に出てしまえば(少部数でも)完全に回収することは無理だから、うっかりしたことを書くわけにはいかないという緊張感もある。
それでもっと気楽な場としてブログを始めた。

最近、本もブログも両方読んでくれている人と会ったときのことだ。
「なんか私、あの本ではずいぶん頑張っているようなこと書きましたけど、あれの出版からほんの2年なのに……。通院やカウンセリング続けてても何か良くなるわけでもなくて、離婚もして、水泳も挫折したし、仕事も嫌になってて。なんか、こんなはずじゃなかったのにって思います」と言うと、その人からは「そうですか? 今の方があゆみさんらしい気がします」と返ってきた。
驚いた。

後になって驚いた理由を考えて、私はやはり自分の中に「普通であることが正しい。良いことだ」という価値観を持っていたのではないかと思った。だから普通でない私はできるだけ普通に近づいていなくてはならない。普通に近づける努力をして、普通に近くなればいいことだ、と考えているのだと。

でも、そうなのかな。確かに私は、結婚していた間しんどかった。離婚してみて、本当に自由になって楽になったと思った。
今はゴルフもダイビングもしていないし、趣味と言えるほどの趣味活動もなく、ヒマなときは本を読んで過ごしている。週末もだらだらと家にいることが多い。でも、それは悪いことじゃない。
自分のお給料で生活できていることだけはありがたいと思っているけれど、もしこの先転職したとしても、また仕事が長続きしない生活になってしまったとしても、それはそれでしょうがないんじゃないかな。

今でもちゃんと頑張って自分なりの楽しみも見つけて生きていこうとは思っている。
でも、それが「普通に近づくこと」でなくてもいいんじゃないかと思い始めた。
だから、「こんなに普通に近づいた発達障害のある私」の本を読んでくれた人に、「本当は普通のふりするのは大変だし、普通のふりしてるつもりでもやっぱり注意されること多いし、なんかもう自分が心地よい暮らしをしたい」と思っていることがバレてしまっても(!)いいかな、と気が変わった。
表面的に社会にそれなりに適応しているように見えても、やっぱりどうしても相容れない部分がある。
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すごい偶然

離婚手続きを依頼した弁護士に発達障害の話は伝えてあった。
こういう案件の場合、弁護士は相手方から突然、自分の依頼人にとって不利な情報が出てくることを嫌うからだ。不利なことはあらかじめ伝えておいたほうが良い。そして発達障害も、「障害」である以上、離婚という場面になればやはり不利な材料だそうだ。

ただ、発達障害があるという話をしたときの弁護士の反応が、あまりにも興味津々で、嫌な感じもした。
たまにいる「発達障害好き」みたいな、なんでもかんでも発達障害に結び付ける人だ。
なので伝えることは伝えたが、それ以上積極的に話したいわけでもなかった。

それでも離婚の話にカタがついて終わったときに帰りがけに、「実は私、発達障害の本書いたことがあるので今度送りますよ」と言って、数日後にアマゾ○から直送した。

最後に会った時のことだ。
弁護士が言う。「実はあの本、以前から読んで知っていました。いい本だと思って、何冊か買って知り合いにも配ったぐらいです。あの本が送られてきたときに、本人だったのか!とびっくりしました」
こっちこそびっくりした。ミリオンセラーのベストセラーとかならともかく、こういっちゃなんだがあの本、たいして売れていない。あのわずかな発行部数の中の1冊を読んだ人が私の弁護士だったのか。

ただ、その弁護士が言うには。
「この作者、こういう結婚をして、そのあとどうなったんだろうって思ってました。こういう形の結婚でも幸せに続いているんだったらいいなあと思って、そういう続編が出るのを待ってたんです」
自分で離婚の代理人しておきながら離婚直後の本人にこう言うとは、空気を読まない弁護士だな。
そこでこう返してやった。
「じゃああの結婚の結末を意外な形で知ることができて、良かったですね」

LD学会の書評で紹介いただきました!

私が書いた本が日本LD学会のLD研究という会報誌の書評で紹介されました!

紹介していただけるというのは出版社の方からお聞きしていたのですが、私は会員ではないので会報誌は読めないなー、コピー欲しいなあと思っていたら、出版社の方から「紹介されました」と送っていただきました。
わざわざ取り上げていただけるのだから貶されるわけではないだろうと思っていましたが、超好意的紹介文で「文句なくおすすめできる一冊」「魅力あふれる本書」とのこと、にやにやしちゃいました。ありがとうございます。
(本当は全文掲載したいのですがたぶん著作権の問題とかあると思うのでやめておきます)

カウンセラー曰く、「学会誌に取り上げられるというのはすごいことなのですよ」だそうです。
ますます嬉しい❤

本の登場人物

私の本の中に登場するメンタルクリニックの先生に「この本の中の医師が先生のことだということは人に話されたことがありますか」と聞いたときには「絶対言いません」と言われた。
カウンセラーに「このカウンセラーというのがカウンセラーさんのことだということはどなたかにおっしゃったことがありますか」と聞いたときにも「言いませんよ」と言われた。
お医者さんのこともカウンセラーさんのことも、別に悪く書いてないはずなんだけどなあ。なんで嫌なんだろう。

本の中に「チエコさん」として登場する友人は、「親しい友達には私のことだって言ったけど、基本的には内緒」と言う。
何で?と思って聞いてみると、「だってタバコの話が書いてあるんだもん。タバコ吸うこと秘密にしてるから」という理由だった。
なるほど。そんな理由もあるのか。

本を増刷しました!

えへへへへへへへ。
うふふふふふふふ。
ニヤニヤ笑いが止まりません。

私の書いた本が、なんと増刷されました!!!

編集者の方からご連絡をいただいた時は舞い上がりました。
本を出版するなんていうことも自分の人生にあるとは思っていなかったのに、その本がぞ、増刷……。なんていい響き(うっとり❤)
奥付を見ると「第2版」と書かれていて、修正箇所はほんの僅か(たぶん編集者と私以外は誰も気づかない)なのだが、第2版という響きもまた嬉しい。

関係者の皆さま、読んでくださった方々、宣伝してくれた友人達、暖かいご感想や応援をくださったすべての方にお礼を言って回りたい気持ちです。
ありがとうございます~^^
そしてさりげなく書いた「宣伝してくれた友人達」、そう、友人達にも私の発達障害は話しています(一部の友人だけですが)。
こういうことを話すことが出来て、それで友人関係が壊れてたり距離をおかれたりせず、本の出版を「すごいすごい!宣伝しておくよ!」と喜んでくれる友人に恵まれたことは、本当にありがたいと思う。
……こんな友人関係を築ける私がコミュニケーション障害なんて、実は誤診だったんじゃないの???

というわけで、買おうかどうか迷っていた方、初版を入手したいとお考えでしたらどうぞ購入をお急ぎください(えへへ)
プロフィール

あゆみ

Author:あゆみ
大人の(成人)発達障害です。「発達障害のわたしのこころの声」(学研)の著者です。
本には書けなかったこと、本を出してからの日々を綴っています。
会社員と一人暮らしが出来ていているのに、発達障害は確かなようです(診断済み)。



発達障害のわたしのこころの声 (ヒューマンケアブックス)

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